植毛の治療方法
医療植毛
自毛植毛(医療植毛)とは
自毛植毛は欧米で盛んに行われている薄毛治療の先端医療です。自身の毛髪を生きたまま薄くなった部位に移植することで、安全に、より自然な毛髪を再現します。
薄毛や脱毛に悩む人は日本全国で800万人とも言われます。これまで日本における薄毛や脱毛の対処法は、かつらや増毛・育毛サービス、育毛剤の使用が中心でしたが、それぞれメリットがあればデメリットもあり、欧米においては今や常識になっている自毛植毛という新しい選択肢の登場には大きな期待が寄せられています。
自毛植毛(医療植毛)とは
自毛植毛は自分の毛髪を薄くなった部分に移植します。
例えば男性型脱毛症の場合、男性ホルモン(5α-DHT)の働きで前頭部や頭頂部から薄毛が進行しますが、後頭部や側頭部の毛乳頭にはDHTがほとんどないため男性ホルモンに強く、その影響をこうむることはありません。そこで後頭部の毛髪を薄毛の部分に移植すると、男性ホルモンに強い後頭部の性質を維持したまま新しい部位に定着、成長することができるのです。
もちろん自分の毛髪なので、人工毛のように新しい部位で拒絶反応を引き起こすことはありません。自毛植毛では組織を生きたまま移植するため、定着率は 90%以上と言われています。移植した毛髪の生え変わりや色の変化は後頭部の性質をそのまま維持していますので極めて自然です。
グラフト植毛法(マイクロ植毛法)
マイクログラフト植毛法の特徴は、毛包単位 ( follicular unit ) ※の株や毛包単位をペアにした株を植えられることです。
また毛根があれば、その株は植毛可能ですので、ドナーから採取した毛を無駄なく使用できます。
実は、どんなに上手に行っても、ドナー採取の際や株分けの際に、毛根部だけの株が多少生じてしまいますので、そうした株も有効利用できるマイクログラフトは能率の良い方法といえます。
※ 毛包単位( follicular unit )=1つの毛穴から出ている毛髪の本数、通常 1〜4 本
自毛植毛の流れ
診察・カウンセリング
毛髪の状態を診察し、治療の方針を話し合います。自毛植毛に適応があれば、患者の希望に沿ってデザインや植毛本数を提案し、手術や料金についての詳しい説明を行います。自毛植毛にはメリット・デメリットありますので、疑問や不安があれば納得がいくまで説明を求め、手術を受けるかどうかを決断してください。
麻酔
自毛植毛手術は局所麻酔で行います。手術中に痛みを感じることはほとんどないでしょう。
ドナーからの頭皮採取
後頭部のドナーから毛髪を頭皮ごと細長い帯状にブロックとして採取します。幅1cm×長さ20cm程度の頭皮で約2000〜3000本(約 800〜1200グラフト)の毛髪を移植できます。頭皮を採取した部分は引き寄せて縫合します。後頭部の頭皮は柔らかくゆとりがあるため、1〜2回の採取なら通常は問題なく傷口を閉じることができ、傷跡もそれほど目立ちません。
グラフト作成
採取した毛髪のブロックを株分けし、あらかじめ決められた数・種類のグラフトを作成します。グラフトの状態如何で植毛の定着率が左右されるため大変重要な作業です。
移植孔の形成
デザインに合わせて頭皮にグラフトを植え込むために、極小の孔を開けます。人間の髪の生え方はなかなか複雑ですので、自然な髪の流れを再現するには経験ある医師の手腕が必要です。また移植孔の間隔も移植毛の定着率に関わってきます。
植毛
移植孔にグラフトを植え込みます。生え際など目立ちやすい部分は小さめのグラフトを使用することでより自然なラインを作り、目立ちにくい部位にはやや大きめのグラフトを使ってボリュームを出します。
術後のケア
頭部の縫合部分に包帯を巻き、手術は終了です。ここまで約4時間ですが入院は不要でそのまま帰宅できます。後日、ドナー部分と植毛部位の消毒を行います。
頭髪の手術費用

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| 5cm2 | 650 〜 750本 | 21万円 |
| 10cm2 | 1300 〜 1500本 | 42万円 |
| 15cm2 | 1950 〜 2250本 | 63万円 |
| 20cm2 | 2600 〜 3000本 | 84万円 |
| 25cm2 | 3250 〜 3750本 | 105万円 |
| 30cm2 | 3950 〜 4500本 | 126万円 |
手術費用には手術代、処置代、麻酔代、投薬代、診察料を含みます。
但し、1cuあたりの毛の本数は日本人の平均値130〜150本で計算してありますが、個人差があるためカウンセリングの際に必要な毛量を診察させていただきます。 当院では、患者様の身体への負担を考え、1回で行う植毛手術の上限をドナー面積30cuとしております。但し、場合によってはそれ以上行うことが可能な場合もありますので、診察の際にご相談ください。
毛質が縮毛の方や太い方、白髪、金髪の方は同じ植毛数でもより増えた印象を得ることが出来ます。
後頭部や側頭部のドナーの毛の密度が少ないと心配している方でも植毛手術の目的は、側頭部や後頭部の毛量と脱毛部の毛量を整えることになりますので、デザイン等を工夫することにより自然な仕上がりを得ることが出来ます。
育毛剤療法
医学的に効果が認められている育毛剤にはリアップ(米国における商品名はロゲイン)とプロペシアの2種類があります。リアップとプロペシアは併用が可能で、またほかの対策を行いながら使用することもできます。フサフサとまではいきませんが、現状維持程度ないしは患者さんによっては特に頭頂部において多少の発毛効果が期待できます。薄毛の初期症状における第一選択肢はこれでしょう。ただし効果が出るまで3ヶ月以上かかり、1年経っても効果がみられない場合は、通常、それ以上の効果はあまり期待できないとされています。また途中で中止すると、使用開始前の状態から中止前までに進行した状態まで戻りますので、一気に脱毛が進みます。従ってこの効果を維持させるためには、生涯続けるしかありません。
プロペシア(フィナステリド錠)
プロペシア錠は本来、前立腺肥大の治療薬です。これも副作用として発毛効果が認められ、男性型脱毛症治療の治療薬としても厚生労働省が薬事の認可を出しました。睾丸から分泌される男性ホルモンであるテストステロンは毛乳頭に存在するU型5α-リダクターゼという還元酵素と結びつくと強力な男性ホルモンU型5α-ジヒドロテストステロン(DHT)に変換されます。このDHTが毛母細胞の細胞分裂を阻害することで毛髪の成長期は短縮され、次第にやせ細り、薄毛が進行します。プロペシアは主成分であるフィナステリドがU型5α-リダクターゼの働きを抑制し、男性型脱毛症の進行を食い止めます。ただし使用は男性に限られ、女性に対しては効果が認められないだけでなく、特に妊娠中または授乳中の女性は絶対に使用してはいけません。リアップは薬局などで自由に購入できますが、プロペシアは薬品であるため市販はされておらず、必ず医療機関で医師の処方箋が必要です。
※ 当院では、プロペシアのみ処方しています。
プロペシア 140錠 36,750円



